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数珠関連の用語集

数珠に関連する用語を五十音順にご案内します。

ア行

お遍路さん (おへんろさん)

数珠は真言宗の尺二寸以上のものを使います。いわゆる、首からかけられる大きさです。四国の四県に点在する88か所の「札所」のお寺を巡ります。今日も弘法大師がこの札所を回っていると信じられています。
参拝の際は、必ず数珠を手に持ちます。また、食事やトイレに行く際は、数珠を外してしまうのがマナーです。

主玉 (おもだま)

数珠を構成する玉で、数は108個が基本です。これは『百八尊』 『百八あるとされるの煩悩』を表し、菩薩の修行過程を意味しています。男性用の略式数珠は108を4で割った27玉が基本でしたが、現在は22玉が標準的な数となっています。女性の場合は、108を3で割った36玉が基本ですが、玉の大きさでによってこの数は増減し、あまり厳密ではありません。

親玉 (おやだま)

数珠の中心にある房付きの玉です。『釈迦如来』 『阿弥陀如来』を表します。お名前等を彫る際は、親玉に入れます。

カ行

虫害 (ちゅうがい)

鳳眼・竜眼菩提樹や天竺菩提樹の玉は虫が付く可能性があり、注意が必要とされています。昨今は虫害の対策がしっかりと成されていますが、完全ではないので、ご購入後に虫が付いた際は1年以内であれば交換いたします。※ご購入後、半年程度経っても虫が付く事がなければ、その数珠は防虫効果がしっかりしていると判断され、以後の虫害の可能性はかなり低くなります。

頭房 (かしらぶさ)

現在、最もよく使われる房で、男女ともに様々な色があります。工房によっても若干の違いがあります。略式数珠に使われる房の定番ですが、宗派によっては本式数珠にも合わせます。

合掌 (がっしょう)

礼拝の際に、両手を合わせる行為です。右手は神聖な仏を象徴し、左手は衆生(しゅじょう)や自分自身を象徴します。通常、宗派を問わず数珠は左手に持ちます。

キリスト教式葬儀 (きりすときょうしきそうぎ)

基督教の葬儀には数珠は不要ですが、基督教信者の場合、社会的なお付き合いでは、数珠を求める方は多くいらっします。
数珠とよく似たキリスト教(旧教)の道具にロザリオがあり、これも祈りの数を数えるものとされています。

金封ふくさ (きんぷうふくさ)

お祝いや不祝儀などの金封を入れる道具です。昨今は慶弔療法に使えるものがメインになっています。また、数珠を入れられる構造の物もあり、当店でも取り扱っています。

サ行

四天玉 (してんだま)

鳳本式数珠の主玉と主玉の間にある4つの玉です。『四天王』(持国天、増長天、広目天、多聞天)もしくは 『四菩薩』(観世音菩薩、弥勤菩薩、 普賢菩薩、文殊菩薩)を表します。

宗派数珠 (しゅうはじゅず)

仏教の各宗派にはそれぞれ特有の数珠があり、それを本式数珠と言います。他宗派の葬儀等に参列する際は、自身の宗派数珠を持って行っても失礼に当たらないとはされていますが、略式を持っていく方も多くいらっしいます。

数珠 (じゅず)

葬儀や法事、お墓参りなどの際に使用する仏具(法具)で、穴が貫通した玉に糸の束を通し輪にした物です。玉の数は108個が基本で、これは人間の百八の煩悩を表しています。宗派、男女によって様々な種類がありますが、昨今は略式の片手数珠が主流になりつつあります。一部、男女兼用の数珠も出回っていますが、本来は男性用・女性用と明確に区別があります。珠数とも書きます。また、念珠とも呼ばれますが、まったく同じ意味です。

正絹 (しょうけん)

絹のことです。数珠の房には正絹が使われることが多いです。手触りがよく、丈夫です。

浄明玉 (じょうみょうだま)

真言宗の数珠などを構成する玉の一つです。房の一番上、親玉の下にある玉です。『菩薩』を表します。

人絹 (じんけん)

正絹に対し、化学繊維のことで、人口の絹と言う意味です。コストを抑えた廉価なお数珠に合わせる房に使われます。見た目は正絹とも遜色ありませんが、手触りはごわつきがあり劣ります。素材は主にレーヨンです。

タ行

露玉 (つゆだま)

弟子玉の下に着く露型の玉です。弟子玉を留めるための玉です。

弟子玉 (でしだま)

房につく小玉20個 (日蓮宗のみ40個)です。『十大弟子と十波羅密』 『十大弟子と十菩薩』を表します。

天玉 (てんだま)

天珠とも呼びます。数珠を構成する玉の中で、本式の宗派数珠の場合、四つあり、略式数珠の場合は二つです。

ナ行

中通し紐 (なかとおしひも)

玉を繋いでいる紐です。菩薩の修行を象徴し、『観音菩薩』を表しています。

二天玉 (にてんだま)

略式数珠の主玉と主玉の間にある2つの玉です。

念珠 (ねんじゅ)

数珠と同義。お経や念仏を唱える際、その回数を数えるために使われることから、念珠とも呼ばれます。

ハ行

八宗 (はっしゅう)

仏教の八つの宗派を問わずに使える数珠を指します。簡易数珠の一種ですが、女性用のみで、男性用の八宗というものは存在しません。

紐房 (ひもふさ)

数珠の房の一種です。主に男性用の数珠に使われます。頭付きの房に対し、より本式の数珠に近く、格式が高いとされています。紐の本数も四本、六本、八本とあり、本数が多いほど立派に見えます。



彼岸(ひがん)

煩悩の世界に生きる人間者が、修行を積むことにより、悟りの世界である彼岸(ひがん)の境地へ達したことを意味する仏教の教えです。
彼岸の期間は、太陽が真東からあがって真西に沈む春分の日と、秋分の日を挟んだ前後3日間です。一般的にはお墓参りに行き、故人に思いを馳せる期間でもあります。

平玉 (ひらだま)

みかん玉よりも更に平たくした玉。主に天台宗で用いられています。念仏の数を数えやすい形状です。

房 (ふさ)

数珠の房にはさまざまな形があります。「頭付き房」「梵天房」「紐房」が代表的な三つのタイプですが、それぞれから派生した多くの種類が存在します。また、昨今は職人が独自に開発したデザイン性の高い房もあります。

別誂え (べつあつらえ)

オーダーメイドという意味です。お客様のお好みに合わせ、一から作ることです。お念珠のオーダーメイドは2週間~3週間の納期でお作り可能です。

菩提樹 (ぼだいじゅ)

お釈迦様が菩提樹の木の根元で悟りを開いたといわれており、数珠玉の素材として良く使われるます。星月菩提樹、金剛菩提樹、鳳眼菩提樹など、その種類も多くあります。

梵天カガリ房 (ぼんてんかがりぶさ)

梵天房の一種。梵天が編み込みで構成されています。

梵天菊房 (ぼんてんきくぶさ)

梵天房の糸を丸くカットして梵天が構成されています。職人の高い技術が必要とされています。

梵天房 (ぼんてんぶさ)

鞠(まり)のような玉が垂れた形状の房です。編み込みで構成されたカガリ房と、糸を丸くカットして作られる菊房があります。

本連数珠 (ほんれんじゅず)

基本となる主珠(おもだま)が108個ある数珠は、「本連数珠(念珠)」と呼ばれます。また「二連数珠(念珠)」・「二輪数珠(念珠)」とも呼ばれます。一般には二重にして使用します。「本連数珠(念珠)」は、宗旨・宗派により形状・持ち方に決まりがあるので注意が必要です。

マ行

松房 (まつふさ)

松のように糸が垂れた形状で頭なしの房です。浄土宗真宗の女性用に用いられることがあります。

木槵子経 (むくろじきょう)

数珠の玉の数についての記述があり、108個の玉を基本とすると説かれています。

ヤ行

ラ行

羅漢彫り (らかんぼり)

羅漢とはお釈迦様の弟子たちのことです。主玉の中に弟子達の姿を彫っています。桃の実、菩提樹、杏の実などが一般的です。

ワ行