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数珠(じゅず)・念珠(ねんじゅ)とは

数珠・念珠に関する簡単基礎知識

数珠(じゅず)、念珠(ねんじゅ)の購入前に知っておきたい情報をまとめました。
 ご不明な点はお問い合わせください。

数珠、念珠とは‥ 数珠の基本知識

数珠は「珠数」「寿珠」などとも書き、全国的に広く普及している法具(仏具)です。

仏教のお経や念仏を唱える際、その回数を数える為に使われることから、念珠とも呼ばれます。
数珠を持ち心を込めて合掌をする事で、御仏と繋がり、煩悩が消え功徳を得ると言われています。

数珠は持ち主を守る厄除け(お守り)であり、仏との縁を示す唯一の仏具です。

葬儀や法事に参列する際は、お数珠を持つことが、参席する際のマナーとされています。
社会人にとっては、フォーマルな服装と共に揃える必須のアイテムです。

数珠・念珠について(概要)

数珠の本義を理解しましょう

数珠はいつも手にかけているとお守りになるといわれています。
お念珠の輪に手を通すことで、仏、菩薩の世界とあなたを結ぶ掛け橋となってくれる、大切な仏具(法具)です。


数珠は大切に扱いましょう

数珠を持つ事で、持ち主の身を守る冥加(みょうが:神仏のたすけ、おかげ)を得るとされています。自分だけのお守りとして大切に扱ってください。


お数珠は貸し借りしても良いもの?

数珠は持ち主と御仏を結ぶ縁をもたらすとされています。
また、数珠を使うことで、持ち主の念が移ります。いわば、お数珠は持ち主の分身ですので、
一人一人が、自分だけのものを持つようお勧めしております。数珠は個人が持つ唯一の仏具と言われています。

数珠の紐が切れるということは‥?

本来は、人間の煩悩の数(108つ)と同じ数の玉を繋いだものですので、それを繋いでいる紐が切れるという事は、悪因縁が切れた現れとされています。ただし、現在では、素材も良質になっておりますので、紐は切れにくくなっています。お数珠の紐が切れた際は、修理にて対応が可能です。もしくは、そこを人生の一つの節目として、新調される方も多くいらっしゃいます。新しいお数珠を購入する際、古いお数珠は当店から無料でお焚き上げ供養に出しますので、お気軽にお申し出ください。

数珠は礼拝時に必ず手に掛けましょう

素手で礼拝することは仏様を鷲づかみする行為と同じです。
また、数珠の輪の中に手を通すことで、浄土の世界と繋がると
されています。
男性用の略式念珠
男性用の略式数珠

女性用の略式念珠
女性用の略式数珠

数珠に関する基本的な知識

【 数珠・念珠を持つ意味 】

人間には百八の煩悩(ぼんのう)があるといわれています。数珠珠の一つずつが百八の煩悩を司る仏様であるとされていますので、人間のあらゆる煩悩を念珠が引き受けてくれます。古来より厄除け、お守りとしての役割もあります。

【 数珠・念珠の誕生 】

数珠の起源については、諸説があります。一説によると、発祥の地はインドで、お釈迦様のアドバイスより始まったとされています。これは、その時代のインドにて、人生に悩む王が“煩悩を消す方法を助言してほしいと”求めたところ、「108個のムクロジの実をつないで輪をつくり、仏法僧を唱えつつ、その実を一つ一つ繰ることで、煩悩が消えていく」と説かれたという記録です。その後、仏教の布教の流れの中で様々な宗派が生まれ、日本へは中国を経由して鎌倉時代に伝来したとされています。 

【 珠(たま)の数 】

多くの宗派の正式な念珠は、108個の玉(珠)で組まれています。除夜の鐘の回数でも知られているように、108の玉は人の煩悩の数を表し、最も功徳がある数とされます。現在においては、数珠玉の数の制限は無くなりつつあり、寸法に合わせてその個数が決められる『略式の数珠・念珠』も幅広く普及しております。

【 数珠・念珠の構成 】

正式な数珠・念珠は、『親玉』 『主玉』 『四天玉(※略式は二天玉)』 『弟子玉』『露玉』『浄明』 『中通しの紐』というパーツによって構成され、それぞれに意味があります。

【 数珠・念珠の数え方 】

数珠・念珠は正式には“一連・二連”と数えます。

お数珠の各部分の意味
数珠の各パーツには、それぞれ仏教の教えに基づく意味が込められています。
 
親玉 おやだま:数珠の中心にある房付きの玉です。『釈迦如来』 『阿弥陀如来』を表します。
主玉 おもだま:108の玉です。『百八尊』 『百八あるとされるの煩悩』を表します。
四天玉 してんたま:主玉と主玉の間にある4つの玉です。『四天王』 『四菩薩』を表します。略式の数珠の場合は2つ(二天玉)です。
弟子玉 でしだま:房につく小玉20個 (日蓮宗のみ40個)です。『十大弟子と十波羅密』 『十大弟子と十菩薩』を表します。記子玉とも呼びます。
露玉 つゆだま:弟子玉の下に着く露型の玉です。弟子玉を留めるための玉。
浄明玉 じょうみょうだま:房の一番上、親玉の下にある玉です。『菩薩』を表します。
中通し紐 数珠の輪になる玉を繋いでいる紐です。『観音菩薩』を表しています。

【 数珠・念珠に使われる材料 】

木の実:金剛菩提樹・龍眼菩提樹・星月菩提樹・鳳眼菩提樹・天竺菩提樹等(数珠・念珠の経典の多くは、 菩提樹の実を最上としています。)

天然石:水晶・瑪瑙・翡翠・虎眼・ガーネット・カルセドニー・ラピスラズリ等、中でも『水晶』の念珠は『千億倍の福』があるとされ、お数珠のパーツとしては定番です。

香木:沈香・伽羅・白檀等がありますが、昨今は大変希少になり、入手は非常に困難です。

木:桜・桃・梅・紫檀・黒檀・縞黒檀・鉄刀木・生命の樹 等がありますが、徐々に採れ難くなっています。

その他:象牙・琥珀・珊瑚・真珠がありますが、珍しい部類です。昨今はガラスやプラスチックの玉も見かけるようになりました。

 


【 男性用と女性用 】

数珠には、男性用と女性用という区別があり、原則、性別の違う数珠を使う事はありません。男性用は、女性用数珠・念珠に比べ、玉が大きいものが使われます。女性用は、男性用数珠・念珠に比べ、玉は小さく、玉色に合わせて明るく綺麗な房の色を付けることが多くなりました。また、基本的に男女兼用の数珠というものはありませんが、こども用に関しては、男女の差がないものもございます。

【 数珠(じゅず)と念珠(ねんじゅ)の違いについて 】

基本的に、数珠も念珠も全く同じ物を指します。

数珠については、仏教で念仏を唱える際に、その回数を数えるために数珠の珠を指で動かす為に用いたことが語源とされています。

念珠という呼び方は、数珠に念(思い、願い、祈り)を込めた物と言う意味から、このように呼ぶようになりました。時に念誦とも書きます。

ただ、一般的には数珠も念珠も全く同じ意味で使われていますので、呼び方の違いを意識する必要はありません。

現代では、数珠は葬儀や法事の時にだけ使うものとして扱う方がが多くなっておりますが、昔は結納の際の結納道具の一つでもあり、“寿寿(ずず)”と呼んでいました。

数珠・念珠について更に詳しく >>

【 数珠・念珠の房 】

房(ふさ)の形;大きく分けて次の4種類があります。

頭付(かしらつき)房

紐(ひも)房

切り房

梵天(ぼんてん)房

房の材質には、正絹(しょうけん)と人絹(じんけん)があります。正絹は混じり物のない天然の絹=シルクです。

人絹とは、化学繊維のことです。当然、正絹の房の方が高級品ですが、見た目には、差は分かりません。しかし、手触りは当然ながらシルクの方が良く、独特の光沢としなやかさがあります。

良質の房は、一本一本が切りっぱなしではなく、撚りが掛けられていて、糸が解れないように加工されています。房の形や色は、宗派等によって様々で、それぞれに意味が込められています。

≫ 房の形・各部分の画像

【 数珠の糸が切れてしまったら‥ 】

数珠・念珠の糸が切れると、何か不吉なことが起こるのでは?と心配される方がいらっしゃいます。

しかし、ご心配には及びません。

仏教の教えでも「形あるものはいつかは滅びる」と説いています。本来、数珠は、念仏を唱える修行で使われるものですから、僧侶の方々の数珠は当然、一般の方々以上によく切れます。

だからと言って、悪いことが起きることはありません。

むしろ、仏様が悪縁を切ってくださったと捉えると良いでしょう。そして、より数珠を用いて手を合わせる機会を増やすように励んではいかがでしょうか。

ただ、現実問題として、数珠の糸が切れることは非常に不便ですので、当店では、より切れにくい糸を用いております。珠に開けられた穴にも、縁を削る加工を施し、糸が切れにくい工夫をしております。

■数珠の構成図■
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